ホームケアのみでは歯槽膿漏は治せない
歯槽膿漏になってしまった方にとって自力で病態を改善できるのは非常に嬉しいものだと思います。しかし、ホームケアだけで本当に歯槽膿漏を改善できるのか、多くの方にとって不安なものだと思います。歯槽膿漏とホームケアの関係について皆さんにご紹介いたします。
歯槽膿漏というのは歯周病の病態が悪化し、歯茎に化膿性の炎症が起こっている状態で、歯の表面にできた細菌のバイオフィルムが原因でこのようなトラブルが起こってしまいます。このような汚れを綺麗に落とすには歯ブラシとデンタルフロスが欠かせないのですが、実はしっかりと歯ブラシとデンタルフロスを利用していたとしてもこのような病態を独力で改善するのは非常に難しく、ホームケアだけで完全に歯槽膿漏の改善を期待することはできないでしょう。
歯槽膿漏になってしまった方の場合には歯石も歯の表面にこびりついている事があり、このような状態を改善するためにはスケーリングやルートプレーニングという治療方法で歯の表面をツルツルと滑らかな状態にし、細菌が住み着きにくい状態を作り出す事が求められます。この処置を行うには歯医者でなければできません。汚れを綺麗に落とすためにも、まずはしっかりと歯医者で治療を受け、独力でお口の状態を維持できるまでに状態を回復させる事が重要です。歯の根の間に住み着いている汚れなどは取り除いて完全に回復させるまでにかなりの期間を要します。適切な治療を受けるように心がけておきましょう。
2018年11月15日 (木)
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